1. 非イオン性界面活性剤の曇点とは
非イオン性界面活性剤の曇点は、温度が上昇するにつれ、溶液が透明から曇りへと変化する温度を指します。この曇点の測定は、界面活性剤の性能評価や適切な使用条件の設定に重要な指標です。
2. 曇点の測定方法
ここでは、曇点の測定方法を手動で行う方法と、自動測定装置を使用する方法の2つをご紹介します。
2-1. 手動の曇点試験
手動での曇点試験は、非イオン性界面活性剤の評価方法の一つです。この方法では、試料を加熱し、温度を少しずつ上げながら、試料の透明度の変化を観察します。試料が曇った後、自然冷却し、再び試料が透明になった点が曇点として記録されますが、手動での作業には時間と労力がかかり、評価結果が人間の判断に依存してしまうため、結果にばらつきがでることが課題となります。
2-2. 自動の曇点試験
自動測定では、専用の装置を使用して曇点を測定します。自動装置は試料の加熱をプログラムで制御し、光学センサーが試料の透明度をリアルタイムで監視します。濁りが発生した瞬間に、センサーが自動的に曇点を検知し、その時点の温度を正確に記録します。この方法は、人の観察による誤差を排除し、再現性の高い結果を得ることができます。
3. 非イオン性界面活性剤用自動曇点試験器「aap-6cp」の紹介
弊社、田中科学機器製作株式会社の自動曇点試験器「aap-6cp」は、非イオン界面活性剤の曇点を簡単かつ自動で測定する装置です。この装置は、測定知識や熟練された作業も必要なく、誰でも簡単に使える操作性を兼ね備えています。
「aap-6cp」の3つの特徴
- 精度と再現性:自動化されたプロセスにより手動による誤差を排除し、一貫した正確な測定が可能です。
- 作業効率の向上:プロセスが自動化されているため、作業員が試験中に機器に付く必要がなく、別の作業に時間を割くことができます。
- ユニバーサルデザイン:操作が簡単で専門的な知識がなくても測定ができ、導入障壁が低いです。