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LIBSアルミニウム選別システム LaS.iQ

LIBS(レーザー誘起ブレークダウン分光法)を用いた自動アルミニウム選別システムです。スクラップの組成を瞬時かつ精密に検出することにより、各元素の含有量に基づいた高速自動選別を行います。アルミニウムとマグネシウムなどの仕分けやキャスト材と展伸材の仕分けはもちろん、雑多な混合アルミニウムスクラップから特定の種類の合金のみを選り分けることも可能です。特許技術を用いた独自設計により高精度でありながら非常にシンプルな構造を持ち、故障などによる稼働停止のリスクを最小限に抑えています。

Austin AI Europe社について

この装置はハンガリー・Austin AI Europe社の製品です。田中科学機器製作はAustin AI Europe社とパートナーシップを結び、アジア代理店として日本をはじめとしたアジア地域におけるサポートを担っております。

製品の特徴

高精度な選別性能

数msの瞬間にスクラップの元素組成を検知し的確な選別を実施します。アルミニウムはもちろん、マグネシウム・ケイ素・鉄・マンガン・ニッケルなど主要な金属元素ごとにしきい値を設定可能です。精度が高いため3000系/5000系/6000系など需要の大きい番号の合金だけを狙って選り分け、成分調整をせずそのまま溶解して再利用することも実現可能です。

独自のシンプル構造

特許技術を用いた独自の自由落下設計により極めてシンプルな構造を実現しました。ベルトコンベア・ギア・軸受けなどの故障しがちな機械部品は用いておらず、可動部品はフィーダー部の振動モーターとエアジェット用の電磁弁のみ。カメラ・測距センサー・AIなどブラックボックスになりがちなハイテク部品も不使用で、特別な知識がなくても装置のコンディションを把握しやすい扱いやすいシステムです。

小さなフットプリント

フィーダー部とソーター部を合わせても幅約1.5m、全長約5m。既存の仕分けラインにも組み込みやすいコンパクトなシステムです。

大きな処理量

標準的な40～120mm裁断のスクラップで最大4.8t/時の処理量を備えます。

高い稼働継続性

標準で6台搭載されているLIBSモジュールは独立して動作しているため、万が一いずれかが故障しても残ったモジュールで稼働を継続することができます。予備モジュールがあれば即時交換することも可能です。

コーティング・被膜付きスクラップもOK

非常に強力なレーザーを搭載しているため、薄いものであれば塗膜・コーティング・ラベルなどは貫通して地金に到達します。特別な前処理は不要です。

国内エンジニアによる安心サポート

製造元であるAustin AI Europeからトレーニングを受けた弊社エンジニアがサポートを担当します。言語の壁や時差によるラグの心配がなく安心です。

お手持ちのサンプルでデモンストレーション可能

製造元のデモセンターまでお手持ちのサンプルをご送付いただくことで選別の可否や精度をご確認いただけます。アルミニウム以外の金属や過去に例のない用途であってもお試しいただくことが可能ですので、まずはご相談ください。

仕様

名称	LIBSアルミニウム選別システム　LaS.iQ
選別可能金属	アルミニウム (その他金属にも多くの対応実績がございます。ご相談ください)
処理量	4.8 t/時 (6モジュール標準仕様・スクラップサイズ40～140mmの場合)
設置時寸法	全長約5.5m x 幅約1.5m x 高さ約2.4m
要求ユーティリティ	三相400V電源 / 圧縮空気 (要フィルター・ドライヤー・タンク)
製造国	ハンガリー